初めて遊んだ成人向けのゲームでした。ネットで3大電波ゲーの称号を冠する作品として話題になっていたのでシナリオを読むため購入しました。そんな自分をエロゲの沼にのめり込ませたです。
まず、文章がとても読みやすく、法悦、悲哀、嗜虐といった主人公の心情がプレイヤーに伝播するのではないかという程作品に没入できます。音楽や背景、ノベルゲーム特有の表現も、教育実習生として夕方の赤く染まった学校をさまようというゲームの体験をより強く主体的な物にしています。
そして、上に述べた強い没入感をプレイヤーが纏ったまま物語が展開します。これに頭が混乱して、私は自分で自分の脳髄をナタで拷問しているような苦痛を覚えました。
しかし時間が経ってみるとまたやりたくなる所が不思議です。またちょっと内容を忘れた頃にもう一度体験したくなります。単に一回遊んでみる分にもとても楽しい作品である上、何回も遊べるような奥深さも備えています。
オススメの遊び方としては、半日ほど暇を作り、頭からエンディングまで全部通しでやることです。多少水分補給やトイレは行くにしても、全部通した時に得られる感情の揺動はこれでしか味わえないと思います。
