PC-9801版(をそのまま移植したWindows 95版)を一通り遊んでいたが故に、当時はWindows XP版にわざわざフルプライスを払う気が起こらなくてスルーしましたが、このゲームのことをたまたま思い出した2022年の秋に大幅な割引と追加割引クーポンがあったのでとうとう買ってしまいました。
20年以上前に発売されたゲームを簡単に購入できるのは有り難い限りです。
肝心の内容ですが、リメイクに伴うフルカラー化、フルボイス化、女の子キャラクターの追加といった分かりやすい変更だけでなく最後の交わりやエンディングの描写も変更されていて、ヤりたい放題の主人公とヤられたい放題の女性陣の関係性が9801版とは大きく変わっていました。
9801版の主人公はドスケベ超能力でヤりたい放題した女性から実のところ深く愛されており、エンディングでは普通の男の子に戻ってハッピーエンドを迎えるのですが、リメイク版の主人公は基本的に普通の男の子には戻らないし、女性陣は皆ドスケベ超能力で人格を破壊され尽くして主人公に性的に支配されてしまいます。
リメイク版のエンディングは、主人公が狙いを定めた女性の人格を破壊し尽くして性的に支配するという胸糞の悪さが残るものですが、やりたい放題のクズ野郎でも愛に満ちた健全な人生を歩めるかのような都合のいいメッセージを伴っていた9801版のエンディングと比べると、主人公に罰を与えないという基本線を守りながら筋を通すのならこの道しかないのだとすんなり腑に落ちるのだから不思議なものです。
なお、リメイク版では最後の交わりより手前のシーンでも所々テキストが変更されています。今時の若者がもし骨董品のCD-ROMを手にする機会があったら違いを確認してくれると嬉しい限りです。