時計仕掛けのレイライン ─残影の夜が明ける時─ / UNiSONSHIFT

UNiSONSHIFT / 時計仕掛けのレイライン ─残影の夜が明ける時─


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学園の抱える秘密、黄昏時に交差する二つの世界。…あなたたちは疑問に思わないのですか?…彼らがどこから来て、どこへ帰ってゆくのか。夜と昼の境界線はいつか――交わることができるのか

(このレビューはレイラインの第一作、第二作をプレイした段階で書いており、第三作はプレイしていません)

正直なところ、前作、そして今作の前半とプレイを続けていく間はレイラインという作品への評価はあまり高かったとは言えない。しかし、本作の後半、ある部分を超えるとその評価は一気に逆転した。なるほど確かに、ほかのレビュアー様方が語っている通り、この作品は後半までプレイすることでこの作品の世界観に深くのめりこみ、楽しむことができるようになるだろう。

私が評価を一つ下げた理由として、やはりそこにたどり着くまでが大変である点が挙げられる。この作品の後半ぐらいから怒涛の伏線回収ラッシュが始まるので非常に面白くプレイできるのだが、そこにたどり着くまでに作品1.5本分の内容をプレイしなければならないというのは結構大変だった。いや、もしもこの内容が一つのゲームタイトルに丸ごと収録されていたらおそらくそんな感想にもならなかったとは思うのだが、実質的にレイラインの第一作目は伏線張りで終わっていることになるわけで、なんとなくそこにもやもやしたものを感じてしまうのである。
評価を下げたもう一つの理由として、やはり「2作品目」というのが大きく関係する。これは1作品目にも言えることなのだが、ちょっとサブルートの内容がとってつけた感じがするなぁ、というものである。もしもこの感想を持つこと自体が何らかの伏線であるとすればもはや脱帽するほかないのだが、少なくとも第三作品目をプレイしていない現段階においては「いろいろな理由で一本のルートを三本の作品に分けなきゃいけなくなったけど、さすがに一本の作品に収録ルート1つじゃまずいよなぁ……ちょっと無理やりだけどほかのヒロイン作ってそのルート作るかー」みたいなノリでサブルートを作ったとしか思えないクオリティである。

しかし、メインルートのクオリティは高いので、プレイする価値はある。

6,050円